広島ユネスコ活動奨励賞受賞

 広島車いすダンスクラブは第21回広島ユネスコ活動奨励賞を受賞したので、謹んでご報告いたします。

 このような名誉ある賞を頂くことができたのは、ひとえに多くの皆様の暖かいご支援のたまものと、心より感謝申し上げます。

 

 当くらぶは車いすダンスを通し「障害のある人もない人もともに希望をもっていきていくひとつの道」となることを目的とし、1997年に設立、会員は約30名で多くの重度障がい者を擁しています。

 車いすダンスは障害のある人とない人が互いに助け合い楽しむダンスです。障害のある人とパートナーとなる健常者はお互いをよく理解し合い、二人だからこそできる最高のダンスを追求します。創り上げたダンスを披露し、ご覧いただいた方々から褒めていただくと嬉しくなります。車いすダンスをすることで障害があっても生きいきと、そして心安らぐのです。障害の有無に関わらず人は誰しも集う場所が必要です。仲間がいる場所に集うことでダンスばかりでなく様々な学びを得ることができます。くらぶはともに喜び、時には悲しみを分け合い、希望を語り合うことができる場所になっています。 

 当くらぶの最も大きな行事は毎年開催する劇場公演「魂のパフォーマンス」です。一年間のダンス研究とレッスンの成果を披露する場でメンバーはこの日輝くことを目標に頑張ります。その他にも病院や高齢者施設、特別支援学校などに元気を届ける訪問活動、フラワーフェスティバルやとうかさん大祭といった地域イベントへの参加、車いすダンスの普及を目的とした無料講習会を開催しています。さらに、外国の都市を訪問し交流する国際親善交流事業はこれまで6カ国11回訪問しました。

 これらの活動の成果として、障がい者の社会参加の促進や障がい者への理解を深め、バリアフリーな社会の創造につながっていることが認められ受賞の対象となりました。

 私たちはこの度の受賞を励みに、今後も常に助け合いながら希望をもって歩んでいきたいと思います。